昨年からの現場です。玄関までのアプローチを信州の石材で施工させていただいています。
縁石は、施主様の旧土蔵の基礎に使用されていた、柴石。昔は茣蓙目石といわれていた地元を代表する良質の石材です。
この柴石は、研磨するとゴザような模様が、大変美しい青灰色の石材です。
施主様には ’’既製品の御影石縁石の方が価格的にはお安くなりますと’’、伝えましたがご先祖が購入された石材を選ばれました。
草葉の陰で喜ばれてらっしゃるかもしれませんね。
ただ、作業は非常に大変でした。長さが1.5.~2.0mの色々な寸法なうえ、厚みが30cm角の石材を
半割にスライスして15cmに加工を施し、バックホーで吊りながら据えるというものでした。
やっと縁石を据え、鉄平石張りになると雪ばかりで、タープを張っての作業でした。
鉄平石張り部分の石材は東信の鉄平石です。焦げ茶色を多めに選んだので、 発色が素晴らしく
’’和’’ の感じというよりモダンな気がします。
鉄平石の厚みは5cm~7cmあり、駐車場で使う厚みのものを使用しました。極上物です。
産出している山から2tダンプで3台運んできました。(笑)積み込みも手なのでくたびれますが、好みの材料が選べて良かったです。
今回の現場も石工事がメインでしたが、改めて信州の石の美しさを感じました。
それと大変さも。(笑)