9月から開始し、途中お時間をいただきながら、どうにか雪の降る前に完工した工事です。
こちらのお宅は ・・・蔵の街・・・ 須坂市にございます。
蔵の街というくらいですので市内には蔵があるお宅は多いようです。
こちらのお宅も近年に蔵を直されたようで
漆喰の壁と屋根瓦の様にインスパイアされたのが庭の設計の軸になりました。
1期工事で玄関側の前庭と外構工事を施工させていただき、その際に玄関前より移動させた
巨石を4枚に割り、石橋と屋敷土塀の石積みに使用した大迫力の工事です。
’’ずっと古くからそこにあったような’’ を目指して庭を考えましたので
背景になる土塀は、壁の厚みが40cm超えの屋敷土塀で、石積みと土塀には勾配をかけてあり、
瓦屋根の下も木ではなく土です。
あえて、荒壁の感じに留め、割れやあばたもそのままです。
庭の構成は回遊式庭園で、敷地内を移動する園路は真砂土洗出し舗装とし
お孫さんたちが庭を楽しめるよう、石橋や自然石の上を歩くアクティビティのようなルートも設けました。
植栽はモミジや枝垂桜などの落葉樹が主体で、下草も豊富に植えました。
地被は杉苔、ハイ苔。砂苔を混植し深い緑の世界を。
その他にも説明したい点があるのですが、残念なことに落葉してしまった上、雪も積もってしまったので
また、来春の若葉の頃、動画とか撮り、色々お伝えしたいです。
最後に、今年も一年無事過ごせた事、色々な方との出会い、そして全力で自由な仕事を賜り、感謝しかありません。
本当に充実した年になりました。来年も良い風が皆様にも私共にも吹きますよう願っております。
ありがとうございました。 2022年12月27日 篠ノ井造園 村原 晃